みなさんこんにちは!
今回は、人気マンガ家「キューライス」さんの作品の1つ「失われた朝食」の感想を書いていこうと思います!
- 「朝の日課」をモチーフに、日常の崩壊と混乱を描く
- 作者は人気マンガ家「キューライス」さん
- 製作時は、企画から効果音まで作者自身が用意しているそうです。
失われた朝食 / The lost breakfast
©キューライス
作者・キューライスさんのSNSはそれぞれこちら↓
Daisuke
このアニメは、ちょっと毛色が違って見えますが……
「失われた朝食」を知るきっかけ
この作品は、昨年に知り合った友人がすすめてくれたものです。
彼女は外国の絵本を思わせる、独特な絵柄やブラックユーモアに富む作品が好みなのだそう。
NiQ9
キューライスさんはどんな人?
早速ですが、キューライスさんのプロフィールや代表作をリサーチしてみました!
キューライスさんはフリーランスのイラストレーターで、絵本やアニメーションも作っています。
在宅作業が多く、気分転換に散歩や料理をすることが多いそう。料理のレパートリーは豊富で、グルメマンガのネタに事欠かないほどです。
マチ子
Daisuke
代表作は4コママンガ集が多く、ときどき絵本や長編マンガ、ショートアニメを作ることも。
下記ツイートのマンガは、けなげなぽっちゃり猫の毎日を描いた「ネコノヒー」です。
4コマ漫画ネコノヒー「ハンバーグ」https://t.co/UENh5BLdyr#キューライス #ネコノヒー pic.twitter.com/Deli4P4rVQ
— キューライス (@Qrais_Usagi) June 19, 2022
代表作
書籍
- ネコノヒー
- スキウサギ
- すず色のモーニャ(長編)
- ひとり事 キューライスのサクセスごはん(エッセイマンガ)
- 「ドン・ウッサ」シリーズ(絵本) など
ショートアニメ
- 焼魚の唄
- Fast week
- 鴨が好き など
どろどろ君
あらすじ
The ceremony performed in the every morning.
The breakfast which never ends.(毎朝行なわれる儀式。終わらない朝食。
キューライス「失われた朝食/The lost breakfast」キャプションより引用。2015年1月13日更新。意訳は著者による。)
主人公の几帳面な男は、いつも丁寧に朝を迎える。
ベッドメイキングをして、身だしなみを整え、決まったメニューで朝食を作る、そのくり返し。ある日、鳥に邪魔をされたせいで、男は朝のルーティンを間違えてしまった……
感じたこと
短いながらも「音」にこだわりを感じる作品です。
歯を磨くときは「しゃかしゃか」、溶き卵を流し入れると「じゅわ~っ」、食べるときは「さくっ」「ぱきっ」……
細かな生活音が、リアリティを与えてくれます。これらはキューライスさん自身が、実際に調理や洗顔・歯磨きを行って、録音したそうです。
コッコッコッ……シャーン……といった楽器の音は、時計の動きや、外の鳥の鳴き声のイメージでしょうか?
マチ子
ネタバレと考察
キューライスさんはこのアニメを作るうえで「朝の決まった支度」を「正気を保つ儀式」にたとえていました。
……髭剃り、洗顔、歯磨き、朝食などはその行為自体がひとつの儀式なのではないか、その儀式を経て人は少しづつ朝の重力から解放され、外の世界に出て行けるのではないか。
では、その儀式が完遂する前に外が入って来たらどうなる?といった事をもやもやと抱えながら鉛筆を動かしました。(「揺らぐ秩序と崩壊・・・キューライス監督『失われた朝食』制作インタビュー」より抜粋。2015年1月19日更新)
紅茶をこぼした男の慌てようといったら、大変なもの。
ヒゲをそりなおし、使ったティッシュの上にティーバッグを置いて、それに合わせておかずも作りなおすところから……
次第に「卵の代わりにソーセージを無意味にかき混ぜる」「ケチャップで歯を磨く」「テレビにうつる月を食べる」と、奇妙なイメージがうつります。
途方にくれる男は、目覚めたばかりの大きな自身に押しつぶされる……
どろどろ君
Daisuke
先に紹介した友人も、脅迫性障害に近い完璧主義でした。
その日やることをよく管理しないと、気がすまず、1つでも失敗をすると不安になって、泣いてしまったこともあるそうです。
真面目に毎日のルーティンをこなせると落ち着きますが、何事もほどほどが一番ですね。
最後に
ブラックユーモアに富んだ、不思議な世界観の作品でしたね。
制作工程にも手間ひまがかけられ、作者のこだわりを感じました。
あなたにはどんな話に見えましたか?
というわけで、今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!