Daisuke
今回は、Youtubeの動画配信やTwitterなどで有名なプロイラストレーター”さいとうなおき“さんのYouTubeチャンネルから、【イラスト】可愛さアップの秘伝技 7つを実際に僕もやってみたのでそれを記事にしてみました
マチ子
さいとうなおきさんについて
- 山形県出身
- 多摩美術大学GD科卒
- ポケモンシリーズでイメージイラスト、キャラクターデザインを担当したことで有名
- サン・ムーンでデザインしたかんこうきゃくのキャラデザがかわいいと話題になっていました
【イラスト】可愛さアップの秘伝技 7つ
目次
7つの秘義とは?
早速ですが、さいとうさんが7月16日に公開したこの動画のテーマ”可愛さアップの秘伝技 7つ“について、結論から言ってしまうと以下7つが、気を付けるポイントだそうです。
- 首だけで仕草をつける
- おでこの面積を減らす
- かわいさに鼻はいらない
- 立体感を無視する
- 目じゃなくまつげで印象をつくる
- 赤みを足す
- 衣装にもある程度こだわる
7つの秘義の僕の解釈
僕なりに7つの秘義について、1つづつ解釈を書いていってみようと思います。
1.首だけで仕草をつける
ここでのポイントは
“首をもたげることによって目線を変える“という事がポイントになるそうです。
こちらについては確かに、少し角度をつけることによって、平行に画面に向かう視線よりも、表情というか、親近感が感じられるような気がします。
あんまり角度をつけすぎるとあざとくなってしまいますが、振り向きざまの視線のような自然なポージングが付く気がします。
ちょうど当ブログのトップページに使ってる画像のマチ子さんのポージングが、イメージに近いかもしれないですね。
Daisuke
フェルメールの「青い耳飾りの少女」はまさにこれに当てはまるのかなと思っているけど、どうかな?
2.おでこの面積を減らす
こちらのポイントは”前髪の隙間から見えるおでこの面積を減らす“というのがポイントだそうです。
さいとうさんも髪型にもよると言っていましたが、確かに僕もこれは髪型によるので(マチ子さんの髪型とかは当てはまらない)一概には言えないと思いますが、
僕の感覚としては、前髪が長いキャラって控えめな印象に感じることが多いかなーと思うんですよね。それが”可愛さ“という考えに当てはまるのかもしれないと思いました。
余談ですが、前髪を長くすると、内気な印象を与えられると思っているんですが、最近、センターだけ前髪が長いキャラデザが結構人気なのかなと思います。
有名なキャラだとウマ娘の”マンハッタンカフェ“やチェンソーマンの”レゼ“、ヒロアカの”梅雨ちゃん“辺りがぱっと思い浮かびました。
可愛いですよね。このデザイン。
3.可愛さに鼻はいらない
なかなかパワーワードでしたね。笑
動画内でさいとうさんも絵柄に寄るとは言っていましたが、実際問題昨今の女の子キャラデザって鼻は点で描いてること多いですよね確かに。
それにリアルな顔を描く場合でも、基本的に情報量を少なくした方が美人に見える法則ってのはあるなーと思います。
僕の考え方としては、”可愛い“ってつまり、童顔である場合を指していることが多いかなと思うのですが、童顔(=幼い顔)って鼻が低いんですよね。
そう考えると、低い鼻を絵で描く場合、点で描いてしまうのが一番記号的に省略できるので、昨今のキャラデザでは点の鼻が多いのかなーという印象です。
Daisuke
マチ子
逆に目鼻立ちがしっかりしている彫の深い美人の顔を描くときは、点だけだと表現しずらいので、気をつけねばならないですよね。
4.立体感は無視する
こちらは”輪郭のラインの角度を調整“したり”正中線上から口の位置を内側にずらす“のがポイントということでしたが、
個人的に少々上級者向きなのかなと思いました。
というのは、立体感を無視するということは、立体感を意識できることが前提なので、
そこで絵的に魅力を優先して多少嘘をついても良いじゃない!って考えだと思うのですが、じゃあ描きあがった絵が正確に立体か、立体が狂っていないかを判断するための技術力を持ってる人はすでにそこそこ絵が上手いのではなかろうか。という気がしたわけですね。
とは言ってもさいとうさんが言っている事は事実ですし、ごもっともだと思うわけなので、否定するわけではないですが、これは実は結構難しいなと思いました。
5.目だけじゃなくてまつげで印象をつくる
可愛さは目じゃなくてまつげで作るんだそうです。
確かにメイクでも一番重要なのってアイメイクと言いますが、アイメイクって目そのものというより、主にまつげとかまぶたのメイクの事ですもんね。
“まつげの濃さやとんがり“を加えてあげたり、”二重のラインを描いてあげる“のも良いと言っていました。
この点については僕も普段からできるだけ注意して描いています。なんといってもキャラの目って顔の中でも特に注目するポイントだと思うので、そこが良いということは、結構可愛さに直結する部分かなと思うのです。ただここであえて注意したいのは、できれば実際のまつげや瞼の構造を知っていると、より自然に描ける。ということです。
さらに補足的にコメントを付け加えるのであれば、これは2次元化されたイラストだけを見るのではなく、実際の人のまつげ、瞼がどのような形をしていて、それがどう絵になっているのか。それを知っていると角度が変わると描くことができない。という状態に陥るのを回避することにつながるので結構おすすめです。
写真や、鏡で自分の目を見て、構造をよく観察することで、より表現に幅を持たせられるようになるはずです。
6.赤みを足す
これは頬に赤みを足すことで、”血の通った感じ“や”ちょっと照れているような感じ“を足すことで可愛さをアップすることができるのだそうです。
肌の色一つとっても、可愛さの印象が変わるというのは、目から鱗と言えるのではないかなーと思いました。
現実にも、メイクで頬に赤みを足す”チーク“ってありますもんね。少女感が出ますよね。
また、頭蓋の構造上、目の下には頬骨があるので、この部分を赤くすることで、色彩表現によって立体感を強調してあげるっていう目的もあるのではないかと思いました。
7.装飾にもある程度こだわる
この動画内では、SF系の衣装の場合では、”面がどちらの方向を向いているか“などの構造感を強く意識しながら描いていくことが重要と言っていました。
でも最近のSF系の構造って多面的で、僕としてはすっげーとらえるのが難しくない!?って思うような構造のデザインが多いように思います。
ガンダムなどのロボット系のデザインも、技術力の変化も相まってか昔の頃のデザインと比べるとえげつない多面感ですよね。例えばユニコーンガンダムなんてHGグレードの時点でもはやこれはリアルグレードなんじゃないの??って思ったりなんてしました。
リアルグレードとは?
ディティールがとても細かい造形のプラモデルシリーズです
脱線しましたが、以前さいとうさんの「【要注意!】絵の魅力、下げてしまう原因 5選」の動画でも近いニュアンスの事を言っていたので、より重要度の高いことなのかなと思いました。
主役を引き立てるためのサブの要素と言っても、ぼやけすぎてしまうとリアリティが薄れてしまいますね。
上記7点を踏まえ、16歳の時さいとうなおきさんが描いたイラストを僕がリメイクしたのがこちら
僕がリメイクしたイラストがこちら
僕もやってみました。
現代風のSFっぽいデザインにできませんでした…
でもすごく勉強になりました!がんばって記事にしてみようかな。
#16歳のさいとうなおきの絵を可愛くリメイクしてみた https://t.co/FcCSM7lT5l pic.twitter.com/IgnzZVcE32
— Daisuke/お絵描き大好き感想ブログ (@amapainter_com) July 19, 2022
「1.首だけで仕草をつける」をすっかり忘れていましたが、割と悪くない感じにはまとめられたかなと思いました。
まぁ元絵がすでに出来上がってたので、僕が追加できた要素は大したものではないですが。最近っぽいSF系のデザインも難しいですよね。
※僕の中では最近っぽいSFのデザインってアークナイツとかみたいな感じかなって思ってましたが、あってますかね…?
どろどろ君
Daisuke
最後に
今回は”可愛さ“の向上という、個人的には絵を描く上で非常に重要な要素のうちの一つと思っている事をまとめて下さっているありがたい回だったわけですが、
“可愛さ”とニュアンスがにた”かっこよさ“や”美しさ“なんかも、同様に表現することがとても難しく、単に画力の高さだけでは得ることができないからこそ、絵を描くうえで特に意識しなければならない事なんだろうなーとつくづく思わせていただけたテーマでした。
マチ子
最後に、動画の中でさいとうなおきさん自身も、素晴らしいリメイクをしているので、是非とも動画の最後までチェックしてみて下さーい!
それではまた!