マチ子
Daisuke
今回はエヴァンゲリオン新劇場版を一気見した感想(…ほぼシンエヴァ)を書いていこうと思います。
- 株式会社カラーによる全4部作の劇場アニメーション作品です。
- 序が2007年、破が2009年、Qが2012年、完結編であるシン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇が2021年に公開されました。
- 脚本、総監督は庵野秀明監督
- メカニカルデザインは山下いくと氏。
- キャラクターデザインは序、破、Qまでは貞本義行氏が担当。
シンでは同氏を中心に本田雄氏、錦織敦史氏、コヤマシゲト氏、井関修一氏、安野モヨコ氏、新井浩一氏が担当。
Daisuke
マチ子
Daisuke
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』本予告【公式】
©カラー
ネタバレご注意!
内容に触れていきますので、ご留意ください。
序、破、Q、シンを観て改めて感じた事
やっぱエヴァ面白いなぁ。
エヴァって考察し始めるとめちゃくちゃ伏線多いし、漫画、TV、映画それぞれ別物と思いきや繋がってるっぽいし。
まともに全体像を把握しようとするととても大変な作品ですよね。
それを庵野監督は一人で脚本をまとめたというのは本当にすごいし、人生をかけて1つの作品に向き合っていたんだなぁと思いました。
Qあたりから聞くようになった”エヴァの呪縛”という言葉。設定上はエヴァパイロットにかかる呪いらしいですが、
メタ的にはエヴァを知るすべての人に当てはまる面白い言葉ですよね。実際僕自身も呪縛にかかっていた。
シンジ君とミサトさんのおかげで、その呪縛から解き放ってくれたのだと思う…いや、どうだろう。解き放たれてるのかな?まだ観たいけど…
マチ子
シンエヴァをもう一度見るにあたり、破とQの間どうなってるんだろうと思って色々探していたらとても真理に迫っている考察を発見。
この方の記事を読んで、完全に理解した感を出しつつ、おかげさまで楽しく再見させていただきました。
参考
エヴァ破〜Q空白の14年に、何が起きたのか(シン・エヴァ後向け)深津 貴之 (fladdict)
無限の夢と有限の現実
主人公シンジの父であるゲンドウが切望していた妻、ユイとの再会。
ゼーレの計画と異なる形での人類補完。
人の死って不思議なもので、誰も死んだことがないが故に、誰も知らない。
人類の補完っていうのは全ての魂に境目をなくし、完璧な生命体にする事。らしい。無限ともとれる。
果てない無限、何もないゼロ。正反対とも取れますが、確認しようがないので哲学的には同じと言われたら反論できない。
エヴァの作中で鍵になっているこの補完。
エヴァのテーマが厳密に何なのかは測り知れないけれど、この作品が模索しているのは”魂”の在り方。なんじゃないかと思う。
ゼーレもゲンドウも、やり方は違えど目指していたのはこの補完で、補完状態になるというのは体から魂の状態になる事。
我々の通念上”死”となり、1つの生命体となる。
キリスト教の教えではどうやら”魂”と”霊”が別々に存在していて、魂に霊が吹き込まれることにより、初めて生きた状態となるようで
(アダムもこうして人となった模様)。
それがつまり無限の補完状態になれるようですが、シンジは無限に見る事の出来る夢を選ばず、個が個である有限の現実を望んだ。
イスカリオテ(裏切り者ユダの通称)のマリアに導かれているというのもなんか面白いですよね。皮肉の逆というか。
旧劇版でもシンジとアスカの会話は、夢から現実へとの繋がりを示唆されるようで。
シンジ「僕の現実はどこ?」
レイ「それは、夢の終わりよ」
世間の解釈ではオタクよ。夢見てないで現実見なさい。という受け取り方をしている人もいるようですが、
シンエヴァに出てくる第三村での自然と共存している描写や、生物や植物など、有機物を愛した加持さんの事を考えると、現実って良いものだよ。ってシンプルに言っているようにも思える。
散々考察しておいて結果それだけだったら物足りないのかもしれないけれど、現実の匂いとか音とか感覚があるからこそ、それをアニメに落とし込むことができるわけなので、現実に対する興味ってとても大切なものなんじゃないかと思う。
というのは、庵野監督の師である宮崎駿監督の作品を観ていると頻繁に感じるので、庵野監督も同じように現実を観察することの大切さを身に染みて理解していたのではないかという論理性がなさすぎる感想でした。
マチ子
Daisuke
関連作品を踏襲できていないので…
旧劇版では。と言いましたが、TV版エヴァだいぶ歯抜けでしか見たことないし、漫画もちゃんと読んでない腰抜け野郎なので、
せめて漫画だけでもと思って現在完全版を集めてます。本屋に行くたびに1冊づつ。
現在4巻まで買ったから、そろそろ読み始めようかな。
Daisuke
マチ子
メカニックデザインを務める山下いくと氏が手掛けていた小説もあるよね。エヴァンゲリオンANIMAという作品。こちらも繋がりがあるのだろうか。
印象に残ったシーン
©カラー
ここですね。
「いつか食べたあんたの弁当。美味しかった。」
これをメタファーで終わらせずに、”あの頃はシンジの事が好きだったんだと思う”と想像の余地を残させない終わらせ方。
なんだか切なかった。これはきっとファンの解釈に余地を与えない為…かな?と思ってしまった。
Daisuke
マチ子
最後に
エヴァ。終わってしまったんだな。
あの街中にあふれていたエヴァが、終わったんだ。
庵野監督に心からのお礼を。ありがとうございました。
というわけで、今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!