今回の記事はこちら劇場アニメ「未来のミライ」の感想を書いていこうと思います。
- 配給は東宝、公開は2018年
- 監督は細田守氏
- 制作はスタジオ地図
「未来のミライ」予告3
©2018 スタジオ地図
ネタバレご注意!
本記事では内容に触れております。まだ未視聴の方はご注意ください!
早速ですが、感想を書いていきたいと思います!
見ようと思ったきっかけ
きっかけは、細田守監督の映画だからとでも言いましょうか。
必ず見ておきたい監督の一人ですよね!
あらすじ
とある都会の片隅の、小さな庭に小さな木の生えた小さな家。
ある日、甘えん坊の“くんちゃん”に、生まれたばかりの妹がやってきます。
両親の愛情を奪われ、初めての経験の連続に戸惑うばかり。そんな時、“くんちゃん”はその庭で自分のことを「お兄ちゃん」と呼ぶ、
不思議な少女“ミライちゃん”と出会います。“ミライちゃん”に導かれ、時をこえた家族の物語へと旅立つ“くんちゃん”。
それは、小さなお兄ちゃんの大きな冒険の始まりでした。待ち受ける見たこともない世界。
むかし王子だったと名乗る謎の男。
幼い頃の母との不思議な体験。
父の面影を宿す青年との出会い。そして、初めて知る「家族の愛」の形。
さまざまな冒険を経て、ささやかな成長を遂げていく“くんちゃん”。
果たして、“くんちゃん”が最後にたどり着いた場所とは?
“ミライちゃん”がやってきた本当の理由とは―
©2018 スタジオ地図サイトから引用
まず最初に思ったこと
家族って大変
なんだか月並みな一言になってしまいました。笑
この映画の題名を見たときはてっきりミライちゃんが主人公かと思っていたのですが、主人公はミライちゃんのお兄ちゃんのくんちゃんでした。
一言で言ってしまえばくんちゃんの成長の過程で本人が感じたことを映像化したもの?というのが正しいのかな?未来や過去の親戚がちらほら出てくるのですが、
なぜ未来や過去の家族が出てくるのか、具体的な部分は触れられてなかったので、ぼんやりそういう設定があるっぽい。くらいの感じでした。
内容について
くんちゃんが体験する不思議な現象を通じて、少しずつ成長していく過程が描かれているのですが、
各セクションに分かれていたせいか、全体としての抑揚があまり感じられなくて、淡々とあらすじを見ている印象ではありました。
1つの不思議な体験に絞って、それを掘り下げる形のほうが感情移入できたのかなぁと。
印象に残ったシーン
この作品については、小説版も併せて読んだのですが、映画も小説も、なぜかひい爺ちゃんのかっこよさが抜群に光ってるなぁと感じる作品でした。笑
完全に見るべき場所はそこじゃないんですが、幼いくんちゃんから見た目線だと、一番父親のような存在感を放っているキャラクターです。
声優を福山雅治さんが担当しているのですが、とても役にマッチしていて、すごくかっこ良かったです。女子が声で心を持ってかれる気持ちがわかる。
ひい爺ちゃんは馬を見たことがないくんちゃんを馬の背中に乗せてくれるのですが、怖がっているくんちゃんに「前を見れば怖くない」ということを教えてくれます。
戦争で股関節を悪くした若かりしひい爺ちゃんが、かけっこでひいばあちゃんと勝負を申し込むエピソードも素敵です!
最後に
くんちゃんの不思議な体験を通じて過去、未来のいろんな家族から愛を教えられて成長するくんちゃんを見ていると、子供の成長とは不思議なものなのだなぁと考えさせられます。
現実はここまで幻想的な形ではないとは思うものの、きっと子供って自分の感情に気が付くたびに一歩ずつ大人になるのかなーとしみじみ感じてしまいました。
作画については、動物の描写がめちゃくちゃリアルでした。ミニチュアダックスのゆっことか、特に犬の姿になって家じゅうを駆け回るくんちゃんの動き回るシーンの滑らかな動きが神がかってました。
本作は、時をかける少女、サマーウォーズのような壮大なスケールではないものの、家族の成長の形を映像で表現しようとする細田監督の意欲をとても強く感じる作品でした。