マチ子
Daisuke
今回は劇場アニメ機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイの感想を書いていこうと思います。
- サンライズによるアニメーション作品です。
- アニメ映画『逆襲のシャア』の続編として製作されました。
- 2021年6月11日に松竹系で劇場公開されました。
- 監督は村瀬修功監督
- メカニカルデザインは原案を森木靖泰氏が担当。デザインをカトキハジメ氏、山根公利氏、中谷誠一氏、玄馬宣彦氏が担当。
- キャラクターデザインは原案を美樹本晴彦氏が担当。デザインをpablo uchida氏、恩田尚之氏、工原しげき氏が担当。
Daisuke
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』予告1
©創通・サンライズ
ネタバレご注意!
内容に触れていきますので、まだ未視聴の方はご注意ください!
最初に感じた事
©創通・サンライズ マフティ
やっべええええええええええ!!!
最初に本編を観たのはYoutubeで公開されていた冒頭15分33秒のプロモ動画でした。
月から地球へと向かうシャトルの中で起こるハイジャックのシークエンス。
当然ながらこの公開動画の良し悪しで劇場へ足を運ぶ動員数が左右される”掴み”の部分なわけですから、力の入りようがえげつないかっこよさでした。
冒頭から漂うエレガントな楽曲の中、ハサウェイ達の乗るシャトルの内部での様子が描かれていますが、品があって美しい画面は、そこだけでも充分惹かれます。
また、特殊な構造のグラスやギギのイヤリングのなびき方で無重力下のシャトル内部の様子がわかりやすく、
さらに登場人物に会話をさせることでマフティや主要キャラの目的がはっきりわかるように構成されています。短く簡潔にまとめられていて素晴らしいですね。
そして突如始まるハイジャック犯との息をつかせない銃撃戦。
閃光のハサウェイは以前からファンの多い作品だったため、期待値もずいぶん大きい作品だったのではないかと思いますが、
“虐殺器官“を手掛けた村瀬氏を監督に当ててくるところがたまらないですよね。
プロデューサーの小形尚弘氏、マジで素晴らしい感覚を持った方だと思う。
同監督のサンライズ作品では”Witch Hunter ROBIN”、”Ergo Proxy”を過去に観た事があるのですが、村瀬氏の作る画面は非常に大人っぽくてドラマチックに思います。
頭身が高いキャラクターデザインの今作も実写映画のような画面構図に近いため、ハリウッド映画を観ているような感覚にさえなりました。
しかも今作、画面のコントラスト(明度差)が非常に綺麗に再現できるドルビーシネマでの制作がされているそうで、そういったところからもガチ感が漂ってきて良いですね。
日本のアニメには村瀬修功がいるってことさ。
マチ子
閃光のハサウェイの時系列ってどのあたり?
機動戦士ガンダムシリーズには大きく分けて宇宙世紀”Universal Century”とそれ以外の作品群があります。
機動戦士ガンダムと同じ世界の作品が”宇宙世紀“となります。
本作”閃光のハサウェイ”は時系列的には逆襲のシャアの宇宙世紀0093年から12年後の地球が舞台で、ブライト・ノアの息子”ハサウェイ・ノア”が青年へと成長した姿を描いた作品です。
閃光のハサウェイのあらすじ
第二次ネオ・ジオン戦争(シャアの反乱)から12年。
U.C.0105——。地球連邦政府の腐敗は地球の汚染を加速させ、強制的に民間人を宇宙へと連行する非人道的な政策「人狩り」も行っていた。
そんな連邦政府高官を暗殺するという苛烈な行為で抵抗を開始したのが、反地球連邦政府運動「マフティー」だ。
リーダーの名は「マフティー・ナビーユ・エリン」。
その正体は、一年戦争も戦った連邦軍大佐ブライト・ノアの息子「ハサウェイ」であった。
アムロ・レイとシャア・アズナブルの理念と理想、意志を宿した戦士として道を切り拓こうとするハサウェイだが、連邦軍大佐ケネス・スレッグと謎の美少女ギギ・アンダルシアとの出会いがその運命を大きく変えていく。
©創通・サンライズ
随分大人になったハサウェイ
©創通・サンライズ ハサウェイ・ノア
去年突然思い立った僕は、宇宙世紀をおさらいする形でファーストガンダムから観て(長いからZZ以外)おりまして。
ついこの間逆襲のシャアを観たばかり。
ファースト→Z→逆シャア→閃光 の順で観たので、ちょうどハサウェイが生まれてから今作に至るまでを追いかける形になりました。
ファーストでブライトさんがミライさんと出会い、Zでハサウェイがチェーミンと無邪気に遊ぶ姿を見て、逆シャアでクェスに失恋し、
その後とんでもない行動を起こすまでを傍らで観ていた僕としては”大人になったなぁ”という気持ちで改めて今作を観ました。
映画館で観たときはとにかく公開日に観れた高揚感から、浮足立ってしまってブログにまとめられるようなテンションではなかったので結局今に至っているわけですが、
過去作品を観たうえで閃光のハサウェイを観るとなんとも言えない罪な気持ちになりますね。
小さかったハサウェイがこんなに大きく立派になったことは素晴らしいものの、ほかの方法はなかったものかと、感じながら観るというのは、とてもゾクゾクしますね。
ギギの存在感が素晴らしすぎる
©創通・サンライズ ギギ・アンダルシア
本作の中心人物である謎の多い少女”ギギ・アンダルシア“。
逆シャアでハサウェイが救えなかった少女、クェス・パラヤのような雰囲気をどこか感じさせる妖艶な魅力があり、
公式では恐らくニュータイプだとは発表されていないものの、行動や情緒がニュータイプを感じさせます。
特に偽マフティと対峙していたハサウェイに向かって”やっちゃいなよ!そんな偽物なんか!“と叫ぶシーンなどは、
本人の声のほかにも複数の声が聞こえるような演出がされており、ニュータイプの特徴である思念によるコミュニケーションをとっているようにも思えました。
また、航空機から降りる瞬間にハサウェイに微笑みかけたかと思えば、なぜ笑ったか聞くと冷たい表情で
「…笑った?…そう?…私が?」
なんて調子だし、ホテルにMSが攻めてきたときなんて恐怖からパニックになって泣き叫んでいたのにもかかわらず、
少ししたら何事もなかったようにあくびをしている。
まるで狐につままれたような気分になるのですが、それがわざとなのか天然なのかもわからない。
でもハサウェイの気を引こうとしてケネス大佐と仲良くして見せたりするところを見ると、ハサウェイの事が気になるのかな??とか思えてきてしまう。
Daisuke
マチ子
Daisuke
ガウマン・ノビルがマジで良い。
©創通・サンライズ ガウマン
ガウマン・ノビル。声は津田 健次郎さん。マフティのメンバーで、メッサーというMSに搭乗しています。
いやーこの渋いベテランパイロットがマジでかっこいいんですよ。
ハサウェイのアリバイを作るためにダバオを襲撃するためにメッサ―で出撃するシーンでのセリフ
「ダバオに七人からの閣僚がおネンネしてるってのがアホなんだよ。」
かっけぇ。トレイラーの映像の中にも入っているこのシーンですが、マジでかっこいいですよね。声が良すぎる。
明らかに文章と聞いたセリフでの渋さが違いすぎますよね。
街の襲撃のあと捕虜になるも、そのあとレーンのペーネロペーに人質として搭乗させられ、そのままΞ(クスィー)ガンダムとの闘いになりますが、
レーンに向けて親切に指示出ししている所なんかも兄貴っぽくて良いですよね。
Daisuke
どろどろ君
MSのコックピット越しの夜景がすっごくかっこいい
©創通・サンライズ ダバオ襲撃時のガウマン搭乗メッサ―コックピット内
こちらはガウマンの搭乗するメッサ―コックピットからの夜景なのですが、昨今のガンダム作品はコックピット内のインターフェースのデザインがマジでかっこいいのです。
そしてこのシーンで特に感じたのですが、旋回しながら飛行するMSからの目線で街がCGで作られているため、現実に目で見ているのと同じように、
ビルの角度が変わりながら立体で描かれているんですよね。アニメにCGを取り入れたからこそできる画面。かなり感動しました。
印象に残ったシーン
©創通・サンライズ Ξガンダム
劇場で観た時、あまりのかっこよさになぜか声を出して泣き笑いしてしまいました。
ハサウェイに聞こえるアムロ・レイの声。
「身構えているときは死神は来ないものだ。ハサウェイ。」
そして降下するポッドから繭をこじあけ、蚕蛾のように飛び立つΞ(クスィー)ガンダム。
澤野弘之さんの楽曲”XI(クスィ)”も最高潮を迎え、夜の空を舞うように駆る2機のMSがぶつかり合う。
Daisuke
マチ子
Daisuke
どろどろ君
最後に
しかし何回観てもかっこいいですね。
かっこよすぎて泣き笑いしてしまったのはかなり貴重な経験でした。笑
なんかめちゃくちゃ気持ちよかった。
映画館を出た後すぐにブルーレイを購入して、家に帰って早速サントラ聴きまくって。
澤野さんのライブでもめっちゃ楽しませてもらって。色々良い経験させてもらった作品です。
次回2部の”サン オブ ブライト“も公開が待ち遠しいですね。次ももちろん有休取って朝一で観に行こうと思います。
というわけで、今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
次回のサンライズ作品は、機動戦士ガンダムユニコーンのレビューを書いていきたいと思います
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