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【感想】劇場版三部作-機動戦士ガンダム-

Daisuke

みなさんこんにちは!
今回の記事はガンダムの原点、アニメ機動戦士ガンダム(劇場版三部作)の感想を書いていきたいと思います!

機動戦士ガンダムの公式サイトはこちら

MEMO
  • 1979年から1980年にかけて放送されたサンライズによるTVアニメ作品です。
  • 劇場用に編集された三部作が1981、1982年に松竹より劇場公開されました。
  • 初代ガンダムファーストガンダムの名でも有名です。
  • 総監督は富野 由悠季氏

機動戦士ガンダム
©創通・サンライズ

ネタバレご注意!

念のため、最初から内容に触れていきますので、まだ未視聴の方はご注意ください!

早速ですが、感想を書いていきたいと思います!

最初に感じた事

びっくりするくらいちゃんと面白い。

実はファーストは、かなり中途半端に歯抜けで観たまま今に至っていたため、
素人ガンダムファンだった僕ですが、これを機にちゃんと観てみようと思いまして。
劇場版ガンダムを観る事にしました。

まず観る前の勝手な思い込みで、絵が古いから観る気がしないとか、
価値観が古そうとか、失礼ながらそういう偏見を持っていたのですが、全くそんなことはありませんでした。

個人的には各話にオープニングが入るTV版と比べ、劇場版の始まり方は突然本編から入るので、自然で観やすい気がしました。

それから、絵の古さは思ったよりも気になりませんでした。
というか、波はあるものの、全体を通してアニメーターさんの技術が高い。

オイさっきから失礼だぞ

マチ子

あらすじ

宇宙世紀0079。

ジオン公国と地球連邦政府が戦争を繰り広げる中、
サイド7に住むアムロ・レイは、ジオン軍の奇襲をきっかけに、連邦軍のモビルスーツ“ガンダム”のパイロットになってしまう。

様々な戦いを経て、アムロは“ニュータイプ”へと覚醒していく…。

©創通・サンライズ

演出が非常に大人

序盤のシークエンスでは、ジオンにサイド7が攻撃され、連邦の兵士が多数死傷してしまったため、突如ホワイトベースが生き残りの寄せ集めみたいな部隊になってしまいます。

アムロが住んでいた地域も被害が大きく、アムロの隣人の少女、フラウ・ボゥハヤト・コバヤシ達と共に、ホワイトベースに搭乗することになります。
モビルスーツを操縦できるパイロットも不足していたため、たまたま父が開発したマニュアルを拾い、ガンダムの操縦ができた民間人の少年、アムロが軍人としてパイロットを続投させられるというあり得ない状況の中話が進んでいきます。

そんな中、新兵だったブライトさんも突如艦長代理を務めなくてはならず、アムロの辛い気持ちを理解したうえで、わざとつらく言い放つシーンが多くあるのですが、
多分僕が10代の時にこの作品を観ていたらこれは読み取ることができなかったと思います。
きっと若かったらアムロと同じ目線でブライトさんを見ていた事でしょう…

ですがあれはきっとアムロに優しくしない事で、後がない状況で緊張感を緩めないためには致し方なかったのだと、今の歳だから思えました。
こんな難しい表現を平気で使う冨野監督。視聴者を子ども扱いしていない姿勢が、非常に紳士だと思いました。

Daisuke

後から知ったけどブライトさん、この時19歳なんだよな。辛かっただろうに。すごいですよね。
真のリーダーだね。

どろどろ君

ランバ・ラルとハモンさんがかっこいい

Ⅰはガルマの死までが描かれており、Ⅱでは上官のドズルにガルマのかたき討ちを命じられた”ランバ・ラル“が登場します。
ランバ・ラルとは有名な蒼いMS”グフ“のパイロットです。

有名な人が次々に出てくるからテンションが上がるね!

どろどろ君

そのランバ・ラルなのですが、大人。すっごく大人なのです。ランバ・ラルは戦場を聖域と考えているタイプの軍人で、ハモンさんはそんな生粋の軍人に人生を捧げてるいい女です。

非戦闘時にアムロと砂漠のバーでたまたま鉢合わせになるのですが、突然アムロを気に入ったハモンさんがアムロに奢ると言い始め、物を恵んでもらう覚えはないという物怖じしないアムロの姿勢をランバ・ラルも気に入ります。
その後フラウがジオン兵に捕まったことで、アムロも連邦軍の所属だとばれてしまうのですが、戦場ではないから、という理由で2人を見逃します。

ホワイトベースと闘いで、セイラがいた事で心が乱れ敗れた事を悔いながらラルがハモンに別れ際に言ったセリフがかっこよすぎるのです。
戦いの中で戦いを忘れた“。かっこいいですね。敵に情けをかけた自分の非だと。かっこいい。

アムロがすげぇ強い

異様なくらいアムロ強いですね。最初から強かったアムロですが、Ⅱ、Ⅲと、経験を重ねていき、Ⅲでは化け物じみた強さになっています。
シャアとライバルと言われていますが、Ⅲの時にはすでにシャアを凌駕している様子でした。アムロつええ…ガンダムって本当に”白い悪魔“だったんですね。

Daisuke

伸び率がやばすぎる。お絵描き界隈にもこんな絵師が時々いるよなぁ…笑

ビグザムがでかい

とにかくでかい。なのに謎の二足型。何なんだあのモビルアーマーは…
そしてパイロットってドズル・ザビだったのかという事に驚きました。

ドズルってユニコーンのヒロイン、”ミネバ・ザビ“の父という事しか知りませんでしたが、
ビグザムに乗っていたのですね。すげーや。
というか28歳って。28年で人はあんなにでかくなれるんですねぇ…

そらからこのビグザムとの戦闘で忘れてはならないのが”スレッガー・ロウ中尉“ですよね。作品を観るまでこの人の存在をあまり詳しく知りませんでした。
ビグザム攻略の裏にこの人の活躍があったとは。普段チャラチャラしてるんですが、スレッガーさん行動はすごく男らしいんですよね。魅力的なキャラの描き方上手いなぁ。

ビグザム戦直前にミライさんの気持ちをわかってて背中を押したブライトさんもかっこよかったですね。

印象に残ったシーン

せっかくなんで三部作それぞれでピックアップしていきたいと思います。
まずは一つ目”機動戦士ガンダム“から

アムロがジオン兵を撃ち殺したシーン

ホワイトベースが地球に降りた時、アムロが母親と再会するのですが、その際、難民キャンプに訪れたジオン兵をアムロが撃ち殺してしまいます。
アムロ母は息子のとった行動に驚き、敵兵とはいえ、きっと子供もいるだろうに。と悲しみます。

アムロは”戦争をしているんだ”と、撃たなきゃやられてた。母さんは僕を愛していないのか。と悲観するのですが、ここは非常に難しいシーンだと思いました。

当然アムロの母は愛していないわけではないでしょうし、アムロの言い分も間違ってはいないように思います。
ただ、戦争さえしていなければ起こらなかったことです。空しすぎますね…

次は”機動戦士ガンダムII 哀・戦士編“から。

カイとミハルのエピソード

ミハルは弟と妹を食べさせるために、ジオンの諜報員をやっている貧しい少女で、基地で声を掛けられたことからカイは少女の家に招かれることになります。

シャアの命令でホワイトベースへの潜入をすることになるのですが、偶然またカイに出くわしたことにより、今度はカイが自室に匿う形となります。
弟妹のためとはいえ、自分のとった行動でホワイトベースの襲撃が起こってしまう事に責任を感じたミハルは、カイの出撃したガンペリーに同乗し、ミサイル発射のトラブルが原因で、ジオン機を撃墜するも、命を落とします。

ほとんど誰からも知られることもなく、弟妹を残し散ってしまった少女。切ないエピソードでした。

次は最終編”機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編“から。

アムロとシャアが初めて対面

アムロとシャアが初めて非戦闘時に対面したシーンに感動しました。笑
生きていた父に会った帰り、車が泥にはまって困っているアムロにシャアが奇跡の遭遇をするんですが、あのララァ・スンも同席しているというガンダムのレジェンド面子にテンションが上がってしまいました。笑

このシーンに至るまでに、MSで戦闘はしていましたが会うのは初めてでした。
この時アムロはシャアに気が付いていたようでしたが、シャアは気づいていない様子でした。

てっきり気づかないふりをしているのかと思いましたが、後のエピソードと照らし合わせると、本当に気づいていなかったようです。
このことからも、ニュータイプとしてアムロはシャアを圧倒していた事が伺えました。
※描写から察するとララァは多分それよりも上の様子でした。すごいんだなララァは。

フッ、ララァは可愛いな。

マチ子

最後に

ガンダムめちゃくちゃ面白かった。
というのは少々雑な感想ですが、放送当時、同年にハリウッド映画ではあのスターウォーズが公開された中で、日本のSF作品のクオリティは全く劣っていなかったのだなと、鼻が高い気持ちになりました。

今の現代にいたるまで、”アニメは子供が見るもの”と揶揄される機会を少なからず見かけた事がありましたが、子供へ大人と対等に作品を提供してきた冨野監督やサンライズのスタッフの志の高さに感服しました。
もっと早くにちゃんと観ておけばよかったです…機動戦士ガンダム。素晴らしい作品でした。

今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
ゼータ、ダブルゼータなども、順次観てきたいと思います。

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